古城巡り 備後

堀井城  広島県庄原市宮内町

標高270m、比髙15m 主な遺構:土塁・空堀 アクセス 庄原市街から西城方面に向けて国道183号を東へ進むと「国道183高道路」の指示板が現れる。この指示板のある交差点を左折し、道なりに進んで行くと道路脇に「堀井城跡」の指示板が設置されている。 堀井城…

茶臼山城・秋国城  広島県庄原市川北町

秋国城 標高380m 比髙80m 茶臼山城 標高370m、比髙80m 主な遺構 土塁・堀切・横堀・畝状竪堀群 アクセス 庄原市街から国道432号を北へ。やがて西城方面に向かう県道445号の分岐がある。右折してこの県道に入るとすぐ、左手に迫る尾根に三角城、谷を一つ挟…

福谷山城  広島県三次市畠敷町

別名:泉ヶ城 標高340m 比髙180m 主な遺構:土塁・井戸・横堀・畝状竪堀群 アクセス 三次市三次町の三次中学校入口交差点から東へ、県道434号を進む。西城川に架かる旭橋を渡って1km、道の左手に浄念寺が見えたら、その北西側の山に福谷山城がある。狭い谷川…

寺町城  広島県三次市向江田町寺町

標高290m 比高50m 主な遺構:土塁・畝状竪堀群 アクセス 三次市街から吉舎方面に向けて国道184号を進むと備北農道との交差点がある。ここを左折し庄原方面に向かう。JR芸備線を越えてしばらく進むと、道路左手に寺町廃寺跡がある。寺町城はこの寺跡西方の…

茶臼山城  広島県三次市向江田町

標高311m 比髙130m 主な遺構:土塁・横堀 アクセス JR芸備線下和知駅から南へ1km、線路沿いに三次市立和田小学校が見えれば、茶臼山城は小学校の東側丘陵上にある。丘の南麓下山手から山道が延びている。 茶臼山城は標高311mの丘頂部の遺構(縄張り図A)とそ…

 三角山城  広島県三次市甲奴町抜湯・太郎丸

別名:太郎丸城 標高440m 比髙80m 主な遺構:堀切・畝状竪堀群 アクセス 甲奴町中心街の本郷から県道51号を総領町方面へ。甲奴町抜湯で県道426号の分岐する交差点がある。三角山城はこの交差点の西方、川の北岸に見える丘の東南端にある。県道51号をさらに50…

稲次山城  広島県三原市大和町萩原

標高420m 比髙20m 主な遺構:土塁・井戸・石積み・竪堀・横堀 アクセス 三原市役所大和支所のある大和町下徳良から国道432号を北上。緩やかな峠を越えたところで左折し、県道45号に入る。1kmほど進んだ所のT字路を右折し、道なりに進んだら、北方の山裾から…

的場山城   広島県三次市三良坂町皆瀬 

的場城について、江戸期の地誌『芸藩通志』は城主を加賀井越後守と伝える。南天山城に拠った和智氏の家臣とされる。 城は蛇行して流れる上下川を見下ろすなだらかな丘陵上にある。上下川に面した北斜面は比高70mの急崖をなすのだが、南の丘陵側から城に向か…

小丸山城  広島県庄原市東城町帝釈未渡

由来のまるでわからない城を紹介する。場所は五輪塔の石材として使われていた結晶質石灰岩、いわゆる「小米こごめ石」の産地として知られた帝釈未渡。帝釈峡の入り口永明寺にほど近い場所だ。 地元では「城山」と呼ばれる。江戸末期の国郡志書出帳(未渡村)に…

中山田城 広島県福山市熊野町

中山田城は中世の山田村(現在の福山市熊野町)中心部を見下ろす丘陵上に築かれている。城の遺構は階段状に並ぶ3段の曲輪と、尾根筋に当たる東西両側を防御する土塁・空堀からなる。 図中3郭の虎口手前には二重の土塁が設けられ、登城路はその脇をすり抜ける…

青ヶ城 広島県福山市郷分町

青ヶ城は芦田川沿いに付けられていた中世山陽道を見下ろす丘陵上にある。3つのピーク(A・B・C)にまたがって築かれた城の規模は東西400m南北幅150m。備後南部では神辺城に匹敵する規模を有する城である。 標高235mの丘頂を占める曲輪群(A)のうち、長辺40…

大内山城 広島県福山市神辺町八尋・竹田

神辺平野の周囲には平野を取り囲むように多数の城が残されている。岡山県境に近い平野の東端に位置するのがこの大内山城である。城名の「大内」は山麓の地名に由来するものだろうが、大内( おーち)とは大手の訛音で、城の大手を意味するとの見方もある(神辺…

向城 広島県神石郡神石高原町光信・上

たまたま図書館で手にした神石高原町三和地区の郷土誌『志麻利夜話』の中に、向城に関する記事が載っており、これが二重の空堀に囲まれた城だという。広島県下で丘頂部を空堀で囲むタイプの城はわずか10例ほど。そのうち3例が神石高原町に集中することもあり…

高城 広島県福山市沼隈町下山南

高城の載る丘陵は南北200mにわたって細長く平坦な山頂部となっており、中ほどの浅い鞍部によって南北二つの峯に分かれる。北側ピークでは小規模な曲輪がわずかな段差で築かれているようなのだが、曲輪の肩が流れていて極めて不明瞭だ。南北のピークにはさま…

赤城 広島県世羅郡世羅町川尻

赤城について、『芸藩通志』は林肥前守就長の弟右馬允の居城とする。本城の北1kmには就長の居城と伝える松岡城があって、赤城には弟を置いたというわけだが、右馬允がどんな人物なのかよく分からない。 林家系図では就長の弟として元尚(通称善右衞門)の名が…

松岡城 広島県世羅郡世羅町川尻

世羅町中心街の東方に標高532mのなだらかな山があって、松岡城はこの山頂から西に延びた尾根の先端付近の小さなピークに築かれていた。背後に迫る山からは城内がたやすく見透かされてしまうような城だから、大して期待もしなかったのだが訪れてびっくり。 主…

青山城 広島県三次市三和町羽出庭

青山城のある三次市三和町は広島県のほぼ中央に位置し、町の南端東広島市境は陰陽の分水界にあたる。一帯は江ノ川の支流板木川の上流域で、小起伏の丘陵地形が広がる山間の小盆地である。安芸高田市甲田町から三和町に抜ける峠を馬通峠(まどおしたお)と呼ぶ…

大番城  広島県三次市三若町

標高320m 比髙90m 主な遺構:堀切・土塁 アクセス 三次市街から国道375号を南下し、三若町に入ると世羅西方面へ通じる県道45号の分岐がある。左折して県道に入れば右手前方に見える丘が大番城だ。県道側斜面は急峻だから西側に回りこんで登る方がいい。 地理…

笠城山城  広島県三次市糸井町

標高310m、比髙110m 主な遺構:堀切・竪堀・土塁・石積み・畝状竪堀群 アクセス 三次から東広島方面へ向け国道375号を南下。広島県立歴史民俗資料館前を過ぎ、三次市糸井町に入ると美波羅川西岸にお椀を伏せたような山が見える。これが笠城山城だ。美波羅川…

上之段城 広島県三次市大田幸町

別 名 木梨城、大城 主な遺構 土塁・横堀・竪堀 アクセス 三次方面へ向けて国道375号を北上。美波羅川を渡って糸井町に入ると塩町方面に向かう県道430号が分岐する。川沿いの県道を約1km進めば対岸の河岸段丘上に上之段集落があり、集落背後の丘に上之段城が…