小社森(こそもり)城   岡山県高梁市川上町地頭

標高170m 比高40m

主な遺構 堀切・竪堀

アクセス

 井原市芳井町から国道313号を北へ。地頭集落の入口に県道77号の指示板がある。その右手後方の山に小社森城がある。左折するとすぐ登り口がある。

         

        

  小社森城は 地頭の街並みの東側を塞ぐように伸びた尾根にある。細長く伸びた尾根の先端部に1基の堀切、さらに尾根筋を進むと小さな祠のある削平地があって、その背後に1基の堀切。さらに100mほど進んだところに2基の堀切と竪堀1基が築かれている。

 城の遺構といえるものはこれだけで、明瞭な曲輪を持たない。つまり、当城は尾根上のピークを堀切・竪堀だけで防御した城であり、臨時的な砦として築かれたもののようだ。 なお、小祠のある平地は後世のものと思われる。

 

 地頭の街並みの西方には三村氏の拠った国吉城が望め、当城はその出城とみられる。

小社森城(〇印)と地頭の街並み( 国土地理院地図 地図・空中写真閲覧サービスより)

 

参考文献

川上町教育委員会町史編纂委員会 『川上町史』 1994年

「広報たかはし」地名をあるく19地頭、 38七地   (高梁市HP)