田舎の野菜畑で、

 自宅の菜園とは別に田舎でも野菜作りを楽しんでいる。

 写真を載せるのは恥ずかしいのだが、耕している野菜畑はワイヤーメッシュ+農業用ネット、さらに不要になったカーテンやシーツ等のぼろきれ・ビニールシートの類いで囲まれて、襤褸の砦と化している。

ワイヤーメッシュのフェンスに加え、ありとあらゆる廃材で防御した野菜畑

 畑を作り始めた当初、周囲にはワイヤーメッシュを巡らしただけだった。これだけでは鹿はフェンスを飛び越えるし、猪にはフェンスの下から突破された。お盆の頃から自宅の庭でポット苗を作ることから始めた白菜をはじめ、苦労して育てた野菜が毎年猪・鹿の奴めに荒らされてしまう。

 野菜畑の周りには私の大好きな山桜を植え、季節には花見を楽しもうと計画していたのだが、植えた苗木全てが猪鹿の奴めに引っこ抜かれてしまい、怒り心頭。自宅の庭を掘り返した小さな菜園でも、飛び回る蝶々の産み付けた青虫に食べられてボロボロになることが多い。

    「猪・鹿・蝶」とは花札の役ならぬ「畑の厄」。

 

 様々工夫した害獣対策が下記。

1,鹿対策。背丈の高さまで針金やネットの類いを巡らす。

2,猪対策。フェンスの下を突破されないよう、下図のようにフェンス外側にワイヤーメッシュを敷く(足が引っかかる事を嫌がるらしい)。これは大成功だった。

       

3,おいしそうな野菜を猪・鹿に見せないため、ぼろ切れで囲む。→少なくともメッシュの隙間から首を突っ込まない程度の効果はある。

4,フェンスの所々に犬の抜け毛・〇ンコをぶら下げる(笑)。害獣の嫌がる臭いだと信じて。→効果は不明

5,毒入り餌作戦。フェンスに鼠駆除用の毒を混ぜた餌を設置。→食べていたようだが、効果は不明

 10年もの年月をかけてやっと野菜は守る事が出来るようになったのだが、フェンスの外は今も無法地帯。猪・鹿には人間が手に掛けているもの全てに興味があるらしい。

 

 田舎の畑で栽培しているのは保存の利く野菜。里芋・カボチャ・じゃがいも。秋・冬物で言えば白菜・大根など。自宅の菜園では毎日収獲するような野菜。きゅうり・とまと、ラディッシュ、サニーレタスなどなど。

里芋。葉っぱだけ威勢がいいのだが、       ミニカボチャ(8月初め)

 今植わっているのは、葉っぱだけやけに威勢のいい里芋。歳をとって味覚が変わってきたのか、里芋のとろけるような味わいにハマっている。それにほとんど噛まなくても食べられるのがいい。

 里芋の隣にはカボチャを植えていた。畑一面にツルを伸ばして夏の雑草を押さえてくれるからだ。通常のカボチャを切るには包丁にトンカチまで必要だからと、今年は我が家の奥様にも扱えるミニカボチャ。ただ少し味が薄いようだ。

鶏糞・牛糞・堆肥を撒いてスコップで耕す。

堆肥作りの黒い枠は田んぼの水漏れを防ぐ合成樹脂の板を繋いだもの

 先日、カボチャのツルを撤去して秋・冬物野菜の作付け準備。施す肥料は鶏糞・牛糞、それに周りの山でかき集めた落ち葉、米ぬかなどで作った堆肥。すき込む道具はスコップだけだから、かなりの重労働だ。

 今年は植え付ける白菜のポット苗の状態が悪すぎる。下写真のように、芽が出ない・育ちが悪い・ひ弱。さてどうしたものやら。どなたか苗作りの秘訣を教えてもらえませんか。

 白菜のポット苗。8月29日撮影(種を蒔いたのは8月20日頃)

 (続く)