我が家のSDGs

 最近よく聞く言葉SDGs。我が家は年寄り夫婦二人だけだから、今どきはやりの言葉には無縁な生活なのだが、ちょっと気になって調べてみた。

 

 SDGsエス・ディー・ジーズ)とは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称であり、2015年9月に国連で採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際社会共通の目標です。( 横浜市HP)

 

 HPによれば、SDGsには17の取り組み目標(goal)があって、各目標には私たちに出来ることとして

  「水道の蛇口をこまめに止めよう」

  「風呂の水を洗濯に再利用しよう」

  「電気をこまめに消し、使用時間を減らそう」

  「徒歩や自転車を利用しよう」
などなど、具体的な項目が沢山並べられていた。これらのなかには我が家の方が元祖・総本家ではないかと思うものもある。我が家でやっているSDGsな生活をいくつか紹介したい。

 

 当ブログの記事で何度か取り上げた「我が家のミニ菜園」では、出来るだけ雨水・生活排水を使うなど、エコな野菜づくりを心懸けてきた。

 

 1つ目、風呂の残り湯を利用する。

 風呂の水を庭(又は庭に設置した桶)に流す方法。水で満たされた状態のビニールホースの先を風呂に突っ込めば水は低い方に流れ出る(サイフォンの原理、図1)。

 その際、水の流れ出る筒先を少し上向けにしておけば、残り湯が無くなってもホース内の水はホースの口の高さまで残る(図2)。

 翌日、水の抜けたホースを残り湯の中に差し込み、水の残っている部分を持ち上げてホースの先から水を出してやれば、ホースの中に風呂水が吸い上げられ、再びサイフォンの原理が始まる(図2)。

 ポイントはホースの筒先をどの程度高くしておけば、必要な量の水をホース内に残しておけるかを見分けること。ホースは余裕を持った長さにしておくこと。

 動力も要らず簡単な操作で繰り返せるから、これぞSustainable

 

 2つめ、雨水の有効利用。

 下写真は雨水を貯めるしかけ。雨樋のビニールパイプに穴を開けてホースを差し込み、雨水をポリバケツに流し込んでいる。 これを数ヶ所設置してあるから、かなりの水が確保出来る。

雨水を貯めるポリバケツ。時には風呂の残り湯も入る

 最初ここでは陶器の瓶に水を貯め、金魚を飼っていた。人が近づくと餌を求めて水面に上がってきていたのだが、それが仇となって野良猫(それとも飼い猫?)に食べられてしまった。なんともかわいそうで、金魚を飼うのはそれきりになっている。

 ポリバケツに替えたのは、金魚がいないと貯めた水にボウフラが湧き、蚊が発生する問題があって、蓋付きのものに替え現在に至っている。

 

 3つめ、庭の菜園から出るゴミ・台所の生ゴミの一部・落ち葉などの有効利用。

 堆肥作りの容器は不要になったプラスチックの桶。桶の底をのこぎりで切り抜いて逆さに伏せ、有機ゴミを詰めては重しを載せている。コイン精米所で入手した米ぬかを時々混ぜてやれば、なかなかの堆肥ができあがる。これが庭の菜園に戻っていく。

 街中の住宅地で出来ることは限られているが、少しはSDGsに貢献できているかと思っている。

桶の底を抜いて作った堆肥作りの容器。庭にはメジロの餌になったミカンの残骸、大根の葉っぱなどが散乱している。これらもやがて桶の中へ入る。