7月10日から2週間ほどの間、北海道をうろついていた。
当初、フェリーで小樽に上陸したら海岸線を北上し、礼文島を歩くという計画だったのだが、天候が悪く、とりあえず西に向けて積丹半島の島武意海岸からカムイ岬へ。すばらしく雄大な海岸風景を堪能する1日となった。
いま、北海道は各地でヒグマの出没で、どこまで行ってもヒグマ注意の看板が目につく。
積丹半島の自然歩道を歩いて、積丹岬出灯台を通り過ぎようとしたところ、突然頭上から
オラー オラッ
とドスのきいた大音量の声が降ってきた。余りにも突然のことで、驚くまいことか。
道の途中、看板に害獣除けの装置を設置してあるとは書いてあったが、まさかこれほどのものとは。
灯台下にも狼の模型があって目を爛々と光らせていた。近寄っていくとこれまた強烈な警告音。ゲームセンターで聞いた感じの射撃音のような音も。
これならヒグマも逃げ出すだろうなという、納得感も少し。
しかし、これで自然歩道を周回しようという気持ちは失せて、早々に退散することになってしまった。