心配無用だった。
親が餌を運んできても声を上げず、ひ弱に見えたヒナは数日の内にピーピーギャーギャーと親鳥が来る度に大騒ぎ。
巣の下には親ツバメが落とす糞を受ける新聞紙が置いてある。毎日取り替えているのだが、ヒナの成長と共に親ツバメの往来が増えて、糞の量も激増中。何とヒナも器用にくるりと向きを替えて巣の外にポトリ。
四羽と思っていたヒナは巣の奥が見えなかっただけで実は六羽。今では巣の中からあふれんばかり。
6月25日だんだんツバメらしくなってきたヒナが、一丁前に羽根を延ばして身繕いをしている。 まだ巣の中でゴソゴソ動き回るだけだが、巣立ちの日はそう遠くあるまい。7月初め頃になるだろうか。

25日、羽根の手入れをするヒナ(右端)
6月28日朝、巣の中に一羽のヒナを残すだけで、残りは家の前を飛び回っていた。ただ夕方になると巣に戻ってきたから、巣立ちはもう少し先か。
30日、ヒナは巣に帰ってこなかった。まだひ弱そうに見えるのにこんなに早々と出て行くとは。まだくちばしも黄色いのに。そういえば20年ほど前、我が家の子供達も同じだったなあ、あっけない巣立ちだったなあ。

6月28日朝、家の前の電線に止まるヒナ。 巣から飛び出せなかったヒナを、
外から親鳥がせかしているらしい。

6月28日夕方、最後の一枚