我が家の軒下に古いつばめの巣がある。
4月、家の前の電線に止まったつばめが入り乱れて賑やかにピーチク。どうも集団見合いらしい。
やがてできあがったカップルが我が家の中古物件に入居し、巣の手入れを始めたと思っていたら急に姿を消してしまった。どうしたことかとあたりを見やると、電柱の上にカラスが止まっている。さてはこれが原因か。
何年か前カラスの襲撃を受けて巣が壊され、ヒナがやられたことがある。これに懲りて巣の下に数本の釣り糸を張ってカラスの侵入を防いでいたのだが、今年のつばめは、糸の数が少なく危険を感じたということらしい。
慌てて糸を追加して防衛を強化。それから一週間も過ぎた頃だろうか、前のカップルと同じかどうか分からないが、巣の偵察にやってくるようになった。
なかなか巣作りを始めず、結局破局するのかと思っていたら、5月中旬に入って巣作りを開始。やがて卵を産み付けたらしく、つばめは玄関を出入りする我々老夫婦を巣の中から見下ろしている。
6月12日ヒナが孵化したらしく、親鳥が餌を運んで忙しく往来。時折見えるヒナの黄色い口は4つ、餌を求めて騒ぐでもなく巣は静かそのもの。
親鳥がヒナに餌を与える場面を撮影しようと、物陰からレンズを向けた途端、親に気づかれてピーピーという強い警戒の鳴き声を出されてしまい、慌てて撤収。
賑やかに餌をねだるようになるのはいつ頃になるだろう。以下次号。