標高290m 比高2m
主な遺構 土塁・空堀
アクセス
国道432号と486号の交わる大和町和木から国道486号を西へ、椋梨川に沿って進むと椋梨川を渡る橋にさしかかる。長者屋敷はその手前、国道右手の集落にある。
新荘小早川氏の本家である椋梨氏の本拠椋梨城から東へ、500mほど進んだところにこの「長者屋敷」と呼ばれる屋敷跡があるのだが、江戸期の地誌『芸藩通志』をはじめ、『日本城郭大系』や文化庁の『全国遺跡地図」などにも載らず、伝承も無い。
山裾の南向き緩斜面に斬り込んで営まれた方形居館跡で、その規模は東西50m南北40mほど。
館の背後から両側面にかけて空堀、その内側には削り残しの土塁が廻る。内部は二段に分かれており、下段には近年の土砂採取跡がみられる。空堀・土塁は道路や建物によって一部破壊されているものの、遺存状態はかなり良い。