HENRO TRAILを歩いた ⑪

 18日目、宿を6時台に出発。79番天皇寺から82番根香寺まで参拝し、五色台の遍路小屋に泊。

 宿を出るとき、女将さんが「前半は平地で、後半五色台に登るだけだから楽ですよ」。確かに今日の行程は26kmほどだからナメていた。80番国分寺の手前の山下うどん店で大満足の食事をとったから、ここまでは順調そのもの。

山下うどん店 いかにも香川のうどん店らしい雰囲気。

 国分寺を出るといよいよ五色台へ。それも南斜面の急坂の登りだから、日差しを正面から浴びて真夏を思わせる厳しさとなった。81番白峰寺まで来ればもう山の上を進むだけと思ったのも間違いだった。五色台の遍路道はさわやかな林の道なのだが、大きな起伏に苦しむことに。

 今夜の宿は根香寺近くの遍路小屋「五色台子どもおもてなし処」。遍路小屋は壁が簀の子状だったり、腰の高さまでしかなかったりで雨風が充分に防げないものが多いのだが、ここは壁と窓ガラスのある立派な小屋だったから、寝袋一つで熟睡の一夜となった。

 それに小屋の中にはその名の通り子供達のお接待の品が、また小屋の前にも果物や飲み物が用意してあった。ありがとうございました。

 

 19日目は五台山から下りて83番一宮寺に参拝。その後髙松市街を抜け、屋島の麓ささや旅館に泊。

朝焼けの東の空(五色台から髙松方面)

かわいい前掛けの六地蔵、五色台の麓で。

一宮寺手前の無縁墓。中央の大きめの石には合葬墓と刻んであった

 この日、朝から雨の予報になっていたから暗いうちに小屋を出発。本降りの雨に替わる前に何とか五色台を下りたのだが、その後は雨の髙松市街歩き。「HENRO TRAILを歩いた ⑤」で紹介した通り、万全の防雨対策をしていると言っても雨中の歩き遍路は憂鬱そのもの。

 昼を過ぎると雨も止み青空が見えてきた。遍路道脇の軒下にザックを下ろし、雨具を脱ぎザックカバーも外して一休み。そういえば朝から一食も食べていない。

 スマホで「近くの食堂」と入力したら、遍路道の脇に「麺匠 くすがみ」があった。早速店に入って一番のおすすめ「ホルモンつけめん」を注文。これが今まで経験したことのないうまさだった。

 うどんとホルモンは良く合う。満足の一杯を写真に撮って今治に住む娘に送ったから、さぞかし悔しがったに違いない。

「麺匠 くすがみ」の「ホルモンつけめん」 

 行く先々でマンホールを見るのも楽しみの一つだ。その土地の自然や歴史・文化が図柄に込められているものがあるからだ。次の2つは髙松市のもの。

 

今までに紹介し漏らしたものも含めてもう少し。       、

 (続く)