ブランコに乗るメジロ

 定年退職後に始めた非常勤の仕事も退いて既に4年。自宅の庭を開墾して果樹や野菜を栽培したりして、空いた時間をつぶしている。

 居間の窓から庭を見ていると、団地の中のこの小さな庭にも様々な小動物がやってくる。この9月、うるさかった蝉の鳴き声がしなくなったと思っていたら、今度は毎夜コオロギの演奏。続いて夏の間現れなかったスズメがワラワラと群れてやってくるようになった。夜が明けるとまもなく賑やかに朝食の時間。庭の畑からはみ出して、半ば雑草と化した青じその実をついばんでいるらしい。

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青じその下で食事中のスズメ(〇印)

 スズメの餌になる前は私の酒のつまみだった(笑)。実はこの夏、青じその新しい食べ方を発明した。チーズを細長く切って青じその柔らかい葉で巻いて食べれば、しその香りとチーズの相性抜群。お陰でお酒がすすむこと。

 庭の中には薮椿や白の侘助椿があって、例年冬場になると花の蜜を求めてメジロがやってくる。それを邪魔するのがギャーギャーとうるさい鳴き声のヒヨドリ。先客のメジロを追っ払って蜜をあさり、花を落とす乱暴者だ。

 椿だけでは不足するからと、半分に割ったミカンを木の枝に刺しておくのだが、荒っぽいヒヨドリにかかるとすぐに下に落としてしまう。地面に落としたミカンは食べないからもったいないが捨てるしかない。

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最初に考えたのがぶら下げたアルミ線の揺れる餌台。
しかしミカンはヒヨドリに落とされてしまった。

youtu.be

 今年1月に考えた工夫がミカンを紐にぶら下げる方法。身軽なメジロは揺れる餌につかまって器用に食べるのだが、体の大きいヒヨドリには苦手な餌台。居間の中からブランコに乗るメジロの姿が楽しめることになった。

 入れ替わり立ち替わり現れるメジロの中には小枝の上で仲良く身を寄せ合うカップルも。老夫婦二人だけの我が家の庭先で何ともお熱いこと。

 冬場にやってくる小鳥の中には名を知らない鳥も多い。茶色い羽根の鳥や、くっきりとした白と黒のものなど。この冬はこの子達の世話でもしてみようか。

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メジロカップ